開発二課
2020年入社
仕事の内容について教えてください
固形剤開発の仕事は患者さんにとって飲みやすい薬を作るために一工夫加える仕事です。
薬が患者さんの手に渡るときの形(錠剤や顆粒剤など)になるまで、様々な工夫を考えます。薬の中に含まれる有効成分はごくわずかであることが多く、その他の成分は薬を飲みやすくするための工夫のために含まれていることがあります。
例えば有効成分の苦みが強いものはその苦みをマスキング(軽減)する工夫であったり、薬を水なしで服用できるような工夫などです。その工夫をいかにして製品に詰め込むか、もちろん工場で連続的に安定して製造できるかも考えつつ様々な人と協力して製品化に向けて動く仕事です。
この仕事の魅力、やりがいを教えてください
この仕事のやりがいは自分の手を動かすことで目標とする製品に近づいていけるということです。
必ずしも製品が目標とするものになると限りませんし、最終製品ができるまでいくつもの工程を経るので、思った通りのものがすぐにできることはまずありません。また、セオリーはありますが、それぞれの有効成分の特徴によってセオリー通りに全く進まないこともよくあります。
ただ、製剤検討を重ねて行く中での日々の学びであったり文献からの情報、先輩からのアドバイスをもとに1歩ずつでも製品化に近づいていることが実感できたときにはすごくやりがいを感じます。私が主担当として携わったもので製品化に至ったものがまだないですが、お手伝いをしていた先輩のテーマの製品が市場に並ぶ形で包装されているのを見たときにはかなり感動しました。自分が今担当しているものが市場に出ることを想像して日々の業務にあたっています。
働くうえで、大事にしていることを教えてください
固形剤の製剤開発の仕事はトライアンドエラーの繰り返しです。自分の思ったように製剤検討が進まず、反省することも多くあります。
ただ、入社して様々な先輩から「チャレンジしてみないと新しい気づきも生まれない、製剤開発の仕事に失敗なんてないんだ」ということを教わり、何事もチャレンジ精神を忘れず、トライする気持ちを大事にしています。ただ、やみくもに製剤検討するのではなく、目的を持つこと、検討後にはきちんと考察を行って次の検討に生かせるように心がけていること、検討に行き詰った時には、先輩からのアドバイスを貰うことも大切にしています。
田村薬品工業を選んだ理由を教えてください
会社説明会で研究開発部の業務説明をしていた薬剤師の先輩が、実際の仕事の話をする際にすごく楽しそうにお話されていたからです。
就職活動のときには様々な会社の説明会に参加していましたが、6年制の薬学部出身で研究開発という部署で働いている先輩がどの企業でもあまりおらず、大学で学んだ知識が生かせるのか、大学院に進学せずに研究開発部で仕事をやっていけるのかという不安も多くあったときでもありました。そんな不安があった中でたまたま田村薬品の会社説明会に参加しました。
その薬剤師の先輩の業務説明をしてくださっているときの楽しそうな雰囲気と、説明後の質疑応答で就職活動をしていく中での不安について親身になって相談を受けてくださったりとすごく印象に残った説明会でした。説明会をきっかけにインターンシップに参加し、その先輩の働く現場を肌で感じ、田村薬品で働きたいと思うようになりました。